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日本仏教界の巨星である自律本願の道元禅師と他律本願の親鸞上人には共通点があります。
両師とも比叡山の僧徒に京を追われ、道元禅師は福井県の永平寺において修行・布教活動を、親鸞上人は佐渡に流され後関東地方で布教活動を行いましたが、晩年には両師とも故郷・京都へ帰ることを強く望み、京都にて示寂されました。
「人間到る処青山あり」とは言われますが、日本仏教界の二大巨星が最後に故郷に戻ることを望まれた点に人間味を感じます。

まして雑念多き我等が故郷への思い止み難いのは当然のことと思います。我等が故郷の「長岡」にある「長岡中学・長岡高等学校」への深い思いを基に東京同窓会は成り立っています。

明治維新の前夜、大義に生きる武士として長岡藩諸共に玉砕した河井継之助、その戦後処理を引き受け、支藩である三根山藩から贈られた米百俵を飢餓状態の藩士に配給せず、教育のために使うことを決断した小林虎三郎、それらの思いを託されて設立された洋学校から続く「長岡中学・長岡高等学校」で学び得たことを我等同窓生は誇りに思っています。

50歳に達する卒業年次の皆さんが当番幹事として東京同窓会の総会・懇親会を取り仕切り運営する方式が定着し、毎年多くの同窓生が一堂に会しています。この当番幹事としての活動から同期同士の新たな絆が結ばれ、総会・懇親会の場での年齢を超えた交流で新たな関係が生まれています。

高校全体の同窓会というと高齢者の懐旧談の会ではないかと捉えられかねませんが、50歳当番幹事制や当番幹事年度間近の若手世代の集い等の活動により、幅広い年齢層の同窓生が集う会になって来ています。今後はITの活用も取り入れ、更に若手世代の皆様にも興味をもっていただけるようにしたいと考えています。一人でも多くの同窓生の参画を期待しています。

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長岡中学・長岡高等学校東京同窓会 支部長